Awaken (悟りの境地)

 

1977年リリースのアルバム「Going for the One」の中の1曲。
15分余りの大作で、アルバム名も曲名もまさに悟りの世界。
上の動画は2,013年にTodmobileと共演したライブ版。
オリジナルとは、またちょっと違う味わいがある。


[Verse 1]
High vibration go on
高次の波動よ、進み続けよ

To the sun
太陽のもとへ

Oh, let my heart dreaming
ああ、私の心を夢見させてくれ

Past a mortal as me
私のような死すべき者を超えて

Where can I be?
私はどこにいられるのだろう?

[Verse 2]
Wish the sun to stand still
太陽が止まってくれたらと願う

Reaching out to touch our all being
私たちすべての存在に触れようと手を伸ばす

Past all mortal as we
我々のような死すべきものの向こう側へ

Here we can be
ここに、私たちは存在できる

(He can be here)
(彼もここに存在できる)

(Be here now)
(いまここに在れ)

Here we can be
ここに、私たちは在れる

[Chorus]
Sun’s high, streams through
太陽が高く昇り、光が差し込む

Awaken gentle mass touch
やさしき集合のふれあいが目覚める

(Gentle mass touch)
(穏やかな集合のふれあい)

※繰り返し省略

Strong dreams reign here
力強い夢がここに君臨する

Touching, touching, touching
触れ合い、触れ合い、触れ合って

[Verse 3]
Workings of man
人間の営みが

Set to ply out historical life
歴史の生を織り出そうとしている

Re-regaining the flower of the fruit of his tree
彼の樹の果実の花を、再び取り戻すために

All awakening
すべてが目覚めていく

All restoring you
すべてがあなたを回復させる

[Verse 4]
Workings of man
人間の営みが

Crying out from the fire set aflame
燃え上がる炎の中から叫んでいる

By his blindness to see
彼の見えないまなざしによって

That the warmth of his being
彼の存在のぬくもりが

Is promised for his seeing
見えることへの約束であることを

His reaching so clearly
彼が明瞭に手を伸ばせるように

[Verse 5]
Workings of man
人間の営みが

Driven far from the path
本来の道から遠く離されて

Re-released in inhibitions
抑圧の中に再び解き放たれて

So that all is left for you
あなたのためにすべてが残されるように

All is left for you now
今、すべてはあなたのもとにある

[Verse 6]
Master of images
イメージの主よ

Songs cast a light on you
歌があなたに光を投げかける

Hark through dark ties
暗き絆を越えて耳を傾けよ

That tunnel us out of sane existence
理性ある存在から我々を抜け出させるトンネルへ

In challenge as direct
まっすぐな挑戦として

As eyes see young stars assemble
目が若き星々の集いを見るように

[Verse 7]
Master of light
光の主よ

All pure chance
すべては純粋な偶然

As exists cross divided
分断を越えて存在するもの

In all encircling mode
すべてを包み込むあり方の中に

Oh, closely guided plan
ああ、密かに導かれた計画

Awaken in our heart
我らの心のうちに目覚めよ

[Verse 8]
Master of soul
魂の主よ

Set to touch
触れようとしている

All impenetrable youth
すべての貫けぬ若さへ

Ask away
問いかけよ

That thought be contact
思考が接触であるように

With all that’s clear
明らかなるすべてとともに

Be honest with yourself
自分自身に正直であれ

There’s no doubt
疑いはない

No doubt
まったくない

[Verse 9]
Master of time
時の主よ

Setting sail
帆を上げて

Over all of our lands
我らすべての地を越えて行け

And as we look
そして、私たちが見つめるとき

Forever closer
永遠に近づいていく

Shall we now bid
今こそ告げよう

Farewell, farewell
さようなら、さようならと

[Bridge / Refrain]
High vibration go on
高き波動よ、進みゆけ

To the sun, oh let my heart dreaming
太陽へ、ああ、私の心を夢見させて

Past a mortal as me
死すべき存在である私を超えて

Where can I be
私はどこにいられるのか

Wish the sun to stand still
太陽が止まってくれるよう願い

Reaching out to touch our own being
自らの存在へと手を伸ばして触れよう

Past all mortal as we
我々すべての死すべき者を超えて

Here we can be
ここに、私たちは在れる

[Outro]
Like the time I ran away
あの時のように、私は逃げ出した

Turned around and you were standing close to me
振り返ると、あなたがすぐそばに立っていた

Like the time I ran away
あの時のように、私は逃げ出した

Turned around and you were standing close to me
振り返ると、あなたがすぐそばに立っていた


Jonはインタビューでたびたび次のように語っていたそうだ。
“I don’t write lyrics to explain something.
I write lyrics to open something inside of me and maybe the listener.”
(僕は何かを説明するために歌詞を書くんじゃない。内なる扉を開くために、
 そしてそれが聴く人にもつながるように、書いているんだ。)

ん~、いやぁ、そうですかぁ(笑)

結果として、悟り・自己超越・霊的成長をテーマにした
組曲形式の作品となり、ジョンのスピリチュアルな世界観が
非常に色濃く反映されている。

Q.
“Wise men follow me” 賢者は自分についてくる、
なんて、このmeとは何者?

A.
単に「私」ではなく、拡大された自己、目覚めた意識としての〈私〉
を示していると考えられる。
Awaken gentle mass touching
やさしき群れが触れ合い、目覚めてゆく
Eternal summer shall not fade
永遠の夏は、色あせることがないだろう
Wise men follow me
賢者たちは私に従う
And so to pass / On to tell, love, forgive…
そして過ぎ去り、伝え、愛し、許し……

こうしたフレーズから考えると、次のような感じか。

●霊的自己 覚醒を経て高次の意識に到達した「本来の自分」。
●内なる光 愛・許し・真理を体現する、精神的リーダー/導き手としての自己。
●神性を帯びた存在 個人を超えた宇宙的存在の一部(ワンネス)、あるいは「内なる神」。
●教師的存在 他者に道を示す人、またはその役割に目覚めた者。

で、Wise men follow me” の意味合いは、
「賢者たちは、私(目覚めた魂)に従う」

Q.
Past a mortal as me(私のような死すべき者を超えて)
のmortalとは、何を象徴している?

A.
死を免れない存在、要は「人間」と同義らしい。
「肉体 vs 精神」「有限 vs 無限」のような対比から
awakenした人としていない人を対比して、
死ぬだけで悟っていない人間を指すようだ。

Q.
なぜ、Wish the sun to stand stillと太陽が止まることを願うのか?

A.
いくつかの解釈が考えられる。
①「永遠の瞬間」への願い
 仏教における「刹那の中に永遠を見る」ような感覚で、
 あるいは、キリスト教神秘主義における「神との合一の瞬間」に
 時間が消える体験から
 「悟りの瞬間にいる自分を保ちたい」という願望

②聖書の逸話との関連
 旧約聖書「ヨシュア記 10章」
 「ヨシュアが祈ると、太陽が止まり、イスラエル軍が敵に勝利するまで日が暮れなかった。」
 「神の奇跡によって太陽が止まる」というエピソードに重ねて、
 スピリチュアルな勝利や完成を願うイメージ

Q.
Like the time I ran away Turned around and you were standing close to me
において、自分は逃げ出したが、振り返ると君はそばに立っていた
とは、どういう状況?

A.
どんなに逃げても、君(愛、真実、神、自己)は常にそばにいた
気づいたとき、救いがそこにあった
自分の迷いや無知(ran away)を経て、真理に立ち返る(turned around)と、
最初からずっとそこにいた“本当の存在”に出会うという
悟りの描写のようだ。

Q.
どういう背景から、このような曲が生まれたのか?

A.
神秘主義・東洋思想・ニューエイジ哲学などを融合させている。
ジョンにとって宗教とは「形ではなく体験と気づき」。
●Awaken ~ 仏教の「悟り」、神智学の「魂の目覚め」
●High vibration ~ 神智学のエネルギー進化論
●Bless the baby born today ~ キリスト教の祝福と誕生
●Forgive, believe it ~ キリストの許しの教え
●To the sun ~ 神智学における魂の源=霊的太陽

Close To The Edge (危機)

 

自分でも信じられないが、
この曲は、リリースは1972年なのでなんと50年以上も前。
プログレッシブ・ロックの金字塔と言われる超々名盤。

アルバムジャケットは、ロジャー・ディーンによる独特なデザインで、
これもイエスの象徴となっている。

当時はまだCDではなくレコードで、
両面で3曲しか含まれていなかった。
クラシックでもないのに・・・約20+10+10分

“Close To The Edge”は18分強と長尺で、
次の4章から成る組曲のようになっている。
そんなロックがあるものか、と当時は驚いた。

1.着実な変革 The Solid Time of Change
2.全体保持  Total Mass Retain
3.盛衰   I Get Up I Get Down
4.人の四季 Seasons of Man

ロックと交響曲と何か(?)が融合したような荘厳な曲。
ヘルマン・ヘッセの『シッダールタ』に
インスパイアされた、精神的な旅の物語だ。


A seasoned witch could call you
熟練した魔女があなたを呼び寄せるかもしれない

From the depths of your disgrace
あなたの恥の深みから

And rearrange your liver
そして、あなたの本質を組み替えて

To the solid mental grace
堅固な精神の優雅さへと変える

And achieve it all with music
音楽の力ですべてを成し遂げ

That came quickly from afar
遠くから素早く届いた音楽で

Then taste the fruit of man
そして、人間の果実を味わい

Recorded losing all against the hour
時の流れに抗う中での喪失を記録する

And assessing points to nowhere
何の目的地もない点を評価しながら

Leading every single one
それがすべてを導く

A dewdrop can exalt us
露の滴が私たちを高揚させ

Like the music of the sun
太陽の音楽のように

And take away the plain
そして平凡を取り去り

In which we move and choose the course you’re running
私たちが動き、進む道を選ぶ場を奪い去る

Down at the edge, round by the corner
端のほとりで、角を回るあたりで

Not right away, not right away
すぐにはではなく、すぐには

Close to the edge, down by a river
淵に近く、川のほとりで

Not right away, not right away
すぐにはではなく、すぐには

Crossed the line around the changes of the summer
夏の変化の中でその境界を越え

Reaching out to call the colour of the sky
空の色を呼び求めながら手を伸ばす

Passed around a moment clothed in mornings
朝に包まれた一瞬を巡り

Faster than we see
私たちが見るよりも速く

Getting over all the time I had to worry
心配しなければならなかった時間を乗り越え

Leaving all the changes far from far behind
変化のすべてを遠く遠く後ろに置いて

We relieve the tension only to find out
緊張を和らげても、ただ見つけるのは

The master’s name
その主の名だけ

Down at the edge, round by the corner
端のほとりで、角を回るあたりで

Close to the edge, just by a river
淵に近く、川のすぐそばで

Seasons will pass you by
季節はあなたを通り過ぎていく

I get up, I get down
私は立ち上がり、そして沈む

Now that it’s all over and done
今や全てが終わり

Now that you find, now that you’re whole
今こそ、あなたが見つけ、ひとつになる

My eyes convinced, eclipsed
私の目は確信し、影を見つめる

With the younger moon attained with love
若い月が愛によって手に入れられ

It changed as almost strained
それは変化し、ぎりぎりの状態になった

Amidst clear mana from above
上空からの清らかなマナの中で

I crucified my hate and held
私は憎しみを十字架につけ、抱きしめた

The word within my hand
手の中の言葉を

There’s you, the time, the logic
そこには、あなたと時、そして論理がある

Or the reasons we don’t understand
または、私たちが理解できない理由が

Sad courage claimed the victims
悲しい勇気が犠牲者を奪い

Standing still for all to see
すべての人に見えるように立ち尽くす

As armoured movers took
鎧をまとった動きが進み

Approached to overlook the sea
海を見渡すために近づく

There since the cord, the license
そこには紐や許可証があった

Or the reasons we understood will be
または、私たちが理解した理由があるだろう

Down at the edge, close by a river
端のほとりで、川のすぐそばで

Close to the edge, round by the corner
淵に近く、角を回るあたりで

Close to the end, down by the corner
終わりに近づき、角のあたりで

Down at the edge, round by the river
端のほとりで、川を回るあたりで

Sudden call shouldn’t take away the startled memory
突然の呼び声が驚きの記憶を奪ってはいけない

All in all, the journey takes you all the way
結局、旅はあなたを最後まで連れて行く

As apart from any reality that you’ve ever seen and known
あなたが今まで見たり知ったりした現実から離れて

Guessing problems only to deceive the mention
問題を推測しても、それは言及を欺くためのもの

Passing paths that climb halfway into the void
虚無へと半ば登る道を通り過ぎる

As we cross from side to side, we hear the total mass retain
左右を行き交うたびに、全体の質量を保つ音を聞く

Down at the edge, round by the corner
端のほとりで、角を回るあたりで

Close to the end, down by a river
終わりに近づき、川のほとりで

Seasons will pass you by
季節はあなたを通り過ぎていく

I get up, I get down
私は立ち上がり、そして沈む

In her white lace
彼女の白いレースの中で

You could clearly see the lady sadly looking
悲しげに見つめる女性がはっきりと見える

Saying that she’d take the blame
彼女が自分に責任があると言い

For the crucifixion of her own domain
彼女自身の領域の磔刑について

I get up, I get down
私は立ち上がり、そして沈む

I get up, I get down
私は立ち上がり、そして沈む

Two million people barely satisfy
200万人の人々がほとんど満足できない

Two hundred women watch one woman cry, too late
200人の女性が1人の女性が泣くのを見守る、手遅れで

The eyes of honesty can achieve
誠実の目が成し遂げられる

How many millions do we deceive each day?
私たちは毎日何百万人を欺いているのだろうか?

I get up, I get down
私は立ち上がり、そして沈む

The time between the notes
音符の間の時間が

Relates the color to the scenes
色と場面を結びつける

A constant vogue of triumphs
絶え間ない勝利の流行

Dislocate man, so it seems
人を動揺させる、それが見える限り

Close to the edge, down by the river
淵に近く、川のほとりで

Down at the end, round by the corner
終わりに近づき、角を回るあたりで

Seasons will pass you by
季節はあなたを通り過ぎていく

Now that it’s all over and done
今や全てが終わり

Called to the seed, right to the sun
種に呼びかけ、太陽へ向かう

I get up, I get down
私は立ち上がり、そして沈む

I get up, I get down
私は立ち上がり、そして沈む


この歌詞は非常に詩的で象徴的なイメージが多く、
解釈の幅が大きい。
比喩表現や哲学的なテーマが中心となり、
自然、感情、精神的な旅が絡み合っている。

Q.:
ここでの「edge」は何を表しているか?

A.
この歌詞における「edge(淵)」は、単なる物理的な場所を表すだけでなく、象徴的・比喩的な意味が込められている可能性が高い。文脈や詩のテーマを考慮すると、以下のような解釈が考えられる。
 

  1. 人生や存在の「淵」
    「edge」は、人生や精神的な旅の中で極限の状態や転換点を象徴している可能性がある。これは、人生の岐路、境界、あるいは未知の領域に向かう瞬間を表しているかも知れない。歌詞には「川のほとり」や「角を回る」といったフレーズが繰り返されており、何か新しい領域や未知の可能性に向かって進む感覚が描かれている。
     
  2. 精神的な挑戦や内面的な葛藤
    「edge」は、内面的な葛藤や限界に挑む状況を象徴しているとも考えられる。歌詞中の「I get up, I get down(立ち上がり、沈む)」というフレーズは、感情の浮き沈みや葛藤を示しており、人生の「淵」で揺れ動く心の状態を反映しているようにも感じられる。
     
  3. 自然や宇宙の境界
    歌詞全体を通じて、自然や宇宙とのつながりがテーマになっている部分が多くある。「edge」は、物理的な場所としての自然の淵、たとえば「川のほとり」や「空と地球の境界」を指している可能性もあるし、象徴的に用いられて、自然と人間、宇宙と個人のつながりを暗示しているとも考えられる。
     
  4. 哲学的・精神的な「境界」
    この「edge」は、現実と精神世界の境界や、既知と未知の間に存在する場所を表している可能性がある。歌詞には「reality that you’ve ever seen and known(これまで見たり知ったりした現実)」というフレーズがあり、私たちが慣れ親しんだ現実から離れ、新しい真実や視点に向かう旅を描いているようだ。

 
この歌詞は非常に難解で、抽象的かつ象徴的な表現が多く含まれている。それがプログレッシブ・ロックの特徴でもあるし、特にこの曲を作ったYesのようなバンドは、リスナーに深い解釈や想像を促す詩的な表現を得意としている。

「Close to the Edge(淵に近く)」というタイトル自体が、何か大きな転換点や限界点にいることを暗示しており、それが人生の岐路であったり、精神的な覚醒であったり、あるいは自然や宇宙との一体感であったりと、聴く人それぞれの視点で意味が変わるのが魅力となっている。

難解さの理由:
1) 抽象的なイメージ
歌詞には「精神的な優雅さ」「太陽の音楽」「季節があなたを通り過ぎる」など、具体的な意味が掴みづらい表現が多い。これらは直訳ではなく、象徴や感覚で捉える必要がありそうだ。

2) 象徴性が強い
「淵(edge)」や「川(river)」など、特定の場所や状況を示す言葉が、物理的な意味以上の象徴的な役割を果たしている。

3) 哲学的テーマ
人生の意味、精神的成長、自然と宇宙の調和など、深遠なテーマを扱っているため、聴く側の経験や価値観によって解釈が変わってくる。

で、どう楽しむべきか
難解さをそのまま受け止めて、自分なりに解釈して楽しむのがこの曲の醍醐味か。リズムやメロディーに身を任せつつ、歌詞の一部が心に響く瞬間を探したり、自分の経験や感情と結びつけたりすることで、より深い感動を味わえる。と難しそうなことを楽し気に言いたくなる。

とにかく、ジョン(とイエスの当時のメンバー)以外に
こんな壮大な曲は決して作れない。


『シッダールタ』とこの曲の関係については、
こちらの店長のりちゃん さんの解説が詳しいです。
Yes『Close to the Edge』歌詞解説:ヘッセ『シッダールタ』との深い関係|店長のりちゃん

Counties and Countries

 

これは、2025年6月時点での最新作。
Jon Anderson & Band Geeks 名義で出した「True」の中の1曲。

この歌は、愛と真実の到来、
そして、それが人生における目的や希望に
深く関連していることをテーマにしている。
過去と未来の間で、
まだ訪れていない愛や真実を待ち望む姿勢が描かれている。

なーんて言うと固いが、
そんな内容を時にコミカルな演奏と共に
非常に楽し気に、優しさを込めて歌っている。
不思議と癒されてしまう。


I’ve seen counties and countries,
僕は様々な地方や国々を見てきた

the Gardens of Eden are calling me, calling me home
エデンの園が僕を呼んでいる、故郷に呼んでいるんだ

And I said, I would deliver the promise of lifetimes
そして僕は言った、何世代にもわたる約束を果たすと

Calling me, calling me, calling me home
僕を呼んでいる、故郷へ呼び戻そうとしている

For I received it on that day, the gift of love was here to stay
その日、僕は受け取ったんだ、愛の贈り物が永遠にここに留まるということを

Asking for the love that would always deliver
常に応えてくれる愛を求めて

Asking for the love yet to come
まだ訪れていない愛を求めて

I’ve seen counties and countries, the Gardens of Eden
僕は様々な郡や国々を見てきた、エデンの園が

Are calling me, calling me home
僕を呼んでいる、故郷に呼び戻している

The mountains, down through the oceans, the gift of creation
山々、海を越えて、創造の贈り物が

Are calling me, calling me, calling me home
僕を呼んでいる、故郷へと呼んでいるんだ

For I received it on that day, the gift of love was here to stay
その日、僕はそれを受け取った、愛の贈り物がここに留まることを

Asking for the love that would always deliver
いつも応えてくれる愛を求めて

Asking for the love yet to come
まだ訪れていない愛を求めて

The love yet to come, the love yet to come
まだ訪れていない愛、まだ訪れていない愛

The love yet to come, say I, say I
まだ訪れていない愛だ、僕が言うよ、僕が言うよ

The love yet to come, this miracle’s got to keep us alive
まだ訪れていない愛、この奇跡が僕たちを生かし続ける

Gotta get that beautiful day to be
あの美しい日を迎えなくてはならない

Only for you, only for you
君のためだけに、君のためだけに

Only for you, to be received
君だけが受け取るために

To be received, by you
君が受け取るために

Only for you, only for you
君のためだけに、君のためだけに

Only for you, to be received
君が受け取るために

To be received, by you
君によって受け取られるために

I reached out and discovered that words are forever
僕は手を伸ばして、言葉が永遠であることを発見した

Never repeat what you don’t believe
信じていないことを繰り返してはいけない

And I said I would remember that people forgiving
そして僕は言った、人々が許すことを覚えていると

That comes with the loving of your soul
それは君の魂の愛と共に訪れる

Just reaching for the strength of another, your sisters and brothers
ただ他者の強さに手を伸ばしている、君の姉妹や兄弟たち

Calling me, calling me, calling me home
僕を呼んでいる、故郷へ呼んでいる

‘Cause I believed it on that day
その日、僕はそれを信じたんだ

The gift of love was here to stay
愛の贈り物がここに留まっていることを

Gifting me, just knowing that love is forever
愛は永遠であることを知って、僕に贈られている

Knowing of the truth yet to come
まだ訪れていない真実を知っている

The truth yet to come, the deeper you got it
まだ訪れていない真実、それを深く受け入れれば

The love yet to come, here in your lifetime
まだ訪れていない愛、それは君の生涯の中で訪れるんだ

All to bring you closer, gotta get that beautiful day to be
すべては君を近づけるため、あの美しい日を迎えなくてはならない

The love yet to come, the best yet to come, say I, say I
まだ訪れていない愛、最高のものが訪れる、僕が言うよ、僕が言うよ

The love yet to come, say I, say I
まだ訪れていない愛、僕が言うよ、僕が言うよ

This is a beautiful day to be
これは素晴らしい日だ、存在するための

Love yet to come, all to bring you closer
まだ訪れていない愛、すべては君を近づけるために

You got a beautiful day today
君は今日、美しい日を迎えている

You got a beautiful day today
君は今日、美しい日を迎えている

Only for you, only for you
君のためだけに、君のためだけに

Only for you, to be received
君が受け取るために

To be received, by you
君によって受け取られるために


Jon Anderson – Lead Vocals
Richie Castellano – Bass, Vocals
Andy Graziano – Guitar
Andy Ascolese – Drums
Chistpher Clark – Keyboards
Robert Kipp – Keyboards


(以下、Q=Question=疑問点、A=Answer=解釈例 です。)

Q.
「counties and countries」と繰り返し、
その後に「 the Gardens of Eden」と続く意味は何でしょう?
A.
「I’ve seen counties and countries, the Gardens of Eden」
というフレーズで 「counties」と「countries」 を繰り返しているのは、
言葉のリズムを作ると同時に、
スケールの拡大を表していると思われる。

counties(郡) は比較的小さな地域の単位
countries(国々) はより広い範囲を示す
つまり、「小さな地域から大きな国々まで、あらゆる場所を見てきた」
というニュアンスが含まれている模様。

その後に 「the Gardens of Eden(エデンの園)」 と続くことで、
「この旅の中で、楽園のような美しい場所を見つけた」
という意味合いが加わる。

これは単なる地理的な旅ではなく、精神的・象徴的な旅も
示唆している可能性があり、「エデンの園」は 理想郷、純粋な美しさ、
または神聖な場所 を象徴していると考えられる。

Q.
エデンの園がなぜGardens of Edenと複数形なのでしょう?

A.
エデンの園」は聖書の具体的な場所というよりも、
「あらゆる美と調和のある場所」
「内面や世界中に存在する楽園的な空間」
として表現されている。
それゆえに「複数のエデン=世界中に点在する美しい場所」
として “Gardens” と複数形にしているのか。

Q.
「I reached out and discovered that words are forever」
のreach forは、どこに手を伸ばすと言ってるのでしょう?
A.
「I reached out and discovered that words are forever」の
「reached out」 は、物理的な動作というよりも、
精神的・抽象的な意味で「手を伸ばす」「探求する」
というニュアンスがある。

この文では 「言葉が永遠であることを発見した」
という気づきの過程を表している。
したがって、「reach out」 は何か具体的な物ではなく、
真実や知識、理解へと手を伸ばしている のだと考えられる。

つまり、「僕は手を伸ばし(探求し)、言葉が永遠であることを発見した」
という意味になり、
「言葉の力」「言葉の持つ不変性」「言葉の重要性」に気づいた
というメッセージが込められていると解釈できそう。

「Just reaching for the strength of another, your sisters and brothers」
の 「reaching for」 は、「他者の強さを求める」 という意味になる。

この場合、「another」 は「他の誰か(=仲間や周りの人)」を
指していて、「strength」 は「力」や「支え」という意味合いか。

つまり、「仲間である兄弟姉妹(sisters and brothers)の
強さに手を伸ばしている」 という意味になり、
「互いに支え合うこと」や「助けを求めること」
の重要性を示唆していると考えられる。

この歌詞の流れからすると、単なる個人の旅ではなく、
「人とつながり、助け合いながら進んでいく」
というテーマが込められているのかも知れない。